2007年6月29日金曜日

リモートデスクトップパスワードチェックを無効

リモートデスクトップ接続では、パスワード設定が行われていないアカウントはログオンできないようになっています。セキュリティ的には用意して然るべき機能ですが、外部と遮断した閉じられた環境などでは、ブランクパスワード(パスワード設定を行っていない状態)のままでWindows XPを使っている方もおられるでしょう。プライバシー情報の重大性が叫ばれている昨今には逆行するかもしれませんが、「ブランクパスワードのままリモートデスクトップ接続できないのは、利便性が低い」と感じている方にお勧めなのが、このブランクパスワードチェックを無効にするTipsです。

        1.        <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
        2.        レジストリエディタが起動したら、<ファイル>メニュー→<ネットワークレジストリへの接続>を選択。
        3.        「使用するオブジェクト名を入力してください」欄に「\\( コンピュータ名}」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
        4.        {コンピュータ名}\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsaまでキーをたどって開く。
        5.        DWORD値「limitblankpassworduse」をダブルクリックで開く。
        6.        値のデータを「0」に書きかえてから<OK>ボタンをクリック。
        7.        [F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、レジストリエディタを終了する。

これで設定完了です。この設定だけでうまくいかない場合は、コマンドラインから「shutdown -f -r -t 0 -m \\{コンピュータ名}」を実行して、リモートPCを再起動してみましょう。また外部接続を無効にする場合は、DWORD値「limitblankpassworduse」のデータ値を「1」に書きかえればOKです。前文で述べたようなサーバソフトやクライアントソフトを異なるPCにインストールしているユーザーにとって、リモートデスクトップ接続は必須のソフト。より細かい設定を行い、ご自分の使いやすい環境を構築して頂ければ幸いです。

2007年6月15日金曜日

特定のPCをブラウズマスタにする

複数のPCがぶら下がるLAN環境では、どのPCがブラウズマスタになるかが重要です。「マイネットワーク」フォルダから開くMicrosoft Windows Networkから参照できるコンピュータの一覧は、ブラウズマスタに選定されているPCからブラウズリストを取得して表示していますが、ブラウズマスタとなるPCが頻繁に再起動もしくはシャットダウンするPCでは色々と支障が生じるわけです。
もちろんブラウズマスタに選定されたPCがシャットダウンしても、別のPCがブラウズマスタとなるロジックは用意されていますが、ストックされたテーブルが頻繁に変更されるのは面白くありません。そのためWINSサーバによる管理が推奨されますが、数台しかないPCのためにWindows Server(もしくはLinux)を導入するのも面倒な話。そこで今週は、クライアントPCがWindows XPのみで、そのうち常時起動しているWindowsマシンがある場合、特定のPCをブラウズマスタにするTipsを紹介しましょう。

        1.        <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
        2.        レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentConrolSet \ Services \ Browser \ Perametersまでキーをたどって開く。
        3.        ここから各サブキーを開き、文字列値「MaintainServerList」をダブルクリックする。
        4.        値のデータを「Auto」から「No」に変更し、<OK>ボタンをクリック。
        5.        レジストリエディタを終了し、Windows XPを再起動する。

この設定をブラウズマスタに「したくない」PCに対して行います。また、必ずブラウズマスタにするPCに対しては、ステップ4で行うデータ値を「Yes」にしてください。これで、必ず特定のPCがブラウズマスタになり、それ以外のPCはクライアントとなります。

2007年6月5日火曜日

pmsetコマンドの使い方

pmsetコマンドは、パワーマネジメントに関する情報の取得と、その設定を変更する機能を持つ。情報の取得は一般ユーザの権限で可能だが、設定の変更には管理者権限が必要(sudoと組み合わせて実行)となるため、安易な利用は避けたいコマンドともいえる。
まずは情報の取得から。使い方は簡単、コマンドに「-g」オプションを付けて実行するだけでOK。有効なプロファイルやオプションの状態が表示されるはずなので、下表を参考に現在の設定を確認してみよう。



pmsetコマンドで確認可能な省エネルギー関連機能のスイッチ

Active Profiles
有効なプロファイルが一覧表示される。現在選択されているプロファイル(省エネルギーペインの「設定対象」項目で選択されているもの)には「*」が付く

womp
[Ethernetネットワーク管理者のアクセスによってスリープを解除]チェックボックスと連動

sms
緊急モーションセンサーの設定(デフォルトは「1」)

acwake
使用するバッテリの種類が変更されたときスリープから復帰するかどうか(デフォルトは「1」)

autorestart
[停電後に自動的に再起動]チェックボックスと連動

halfdim
[ディスプレイがスリープ状態になる前にディスプレイの明度を自動的に下げる]チェックボックスと連動

hibernatemode
スリープのモード(1=セーフスリープ、3=セーフスリープと通常のスリープを併用)

lidwake
液晶パネルを開いたときにスリープから復帰するかどうかの設定(デフォルトは「1」)